死んだ後見た夢
アメ横の路地を進むと惣菜、魚介、ドライフルーツやスパイスなどが剥き出しに軒先に出されている。どこからか生臭さを凝縮させたような煙が立ち込めてくる。くさやを焼いているのだろう。ある店主に話しかけると、その倉庫に案内してくれた。冷蔵庫がヴーンと低い唸り声をあげる。そこにはあらゆるパーツが冷凍されている。脂身が少ない。赤みっぽくて牛肉に近い。紛争で死んだ女性のものらしい。18000円くらい。人肉。
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マッシュ。ダサいリュック。ノートパソコンのケース。浅い目の色。12cmくらい。スーツ。あまりタイプじゃない。妥協した。
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ずっしりした身体。前やろうとしてやれなかった人。反応がいい。玉を舐めても足の付け根を舐めても、首筋や耳、脇もどこを責めても反応が良かった。イクときにキスをすると抱きしめる力が強くなり僕の舌をぎゅっ噛んだ。
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引っ越しした。気に入らないものは全部捨てた。結露でカビの生えたカーテン。グラつくハンガーラック。100均で買った使えるけどダサいあれこれ。でもあの人だけは捨てられなかった。気にいらないのに。なぜか。一番捨てたかったものをまた家に持ち込んでしまった。
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隙あらばやろうとする。全方位的ヤリ目。あなたの思想も生い立ちも地位も職業も何の関係もない。やれるかどうか。それだけ。トイレで銭湯で電車で。そのうち全世界の男性が自分と同じ欲望を抱えているのではないかという考えに思い至る。ある日僕は満員電車の中でやたら目が合う男性と出会う。グレーのスーツ。シルバーのメガネ。艶のあるワックスで櫛目の入った髪。ほんのりと爽やかな香水の香り。一重の鋭い目。バックは使い込んだ、味野ある焦茶の革製。上から下まで舐め回すように視姦する。色の籠った目線から彼が僕を欲望しているのだと確信する。片手は吊り革に捕まりながら、もう一方の手を股間に当てる。スラックスの冷たいチャックに手をかけ引き下ろす。サラサラの生地の上からそれを撫でる。
「何してんだてめぇ。」
怒号が密集した人々の耳を劈いた。人々の視線が一点に集中した。僕は血の気が引きすっと手を引いたが、時はすでに遅かった。眉間に皺を寄せ顔を真っ赤にし見開いた目で僕を睨む。
「お前ちょっと来い。」
手首を食い込まれるほど強く掴まれ逃げることもできず、ちょうど終点で止まったドアから僕は引きづり出された。人々はさっと道を開け、何事もなかったかのように、また画面を見つめたり、眠気に頭を項垂れた。
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黄色のダウン。ダウンと同じような素材のノースフェイスのブーツ。浅黒い肌。白髪混じりの短髪。コートを脱ぐと白いスウェットにゴールドのネックレス。オラついてる服装。こんな人なかなかやる機会ないなあと思っていると、僕のものをしゃぶり出す。激しくストローク。そういうのが好きなんだ。頭を掴み喉奥に擦りつける。彼は前傾姿勢になってかがみ、自分のSiriに僕のモノを押し付ける。僕は彼の乳首を摘みながら彼のちんこを扱きながら、太腿と太物の間に自分のちんこをピストンする。やべえとかなんとか言って彼はイッた。
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もう既読にならないはずのアカウントにLINEを送る。何度も何度も送る。おはよう。帰るね。今日のご飯なに?いつか返事があることを期待してしまう。君はもういないのに。
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ハウリングをして足跡をくれた人にイイねを送る。今から行ってもいいですか?パジャマですけど大丈夫なら。夜12時そんなやりとりをしながらタクシーに乗り込む。地味な印象だったのにきっと遊んでる細やかなテクニック。キスの仕方で分かる。彼の固くなったものに触る。裏筋になにか窪みのようなものがある。脱がしてみると膨らんだ鬼頭は電球を思わせる。裏筋には大きな穴が空いていた。窪みの正体。きっとピアスの穴。多分。しゃぶったあと恐らくその穴が真空状態の尿道が唾液を吸い込むミョーんという間抜けな音を奏でた。帰りは30分かけて夜道を歩いた。
not sentimental
ぽっちゃり長身180くらい
マスクは外さない。濱家みたいな顔
乳首は噛んだり強めでも感じる
つぶらな一重が可愛い。
でもキスしたくなさそうだったのでいくのは我慢した。手全体がネトネトしてしまうくらいいっぱい出してくれた
おじさん
眉の濃いはっきりした顔でも好き
固めの乳首、細い鉄板が入っているかのようにかちかちのおちんちん
鏡を見ながらやった。綺麗なおちんちんだね。いつもどうやってるの。いくとこみせて。
ああすげえ。ピクピクしてる。皮被らせて。
俺もいく。兜合わせのまま、手を小刻みに振るわせてまるでバイブみたい。
精液はほんのちょっと、でもモノは硬いまま、
前チクイキした人には断られた。
ちょっと天パ。乱行ルームでやってた日。見つめてきたのでしごいて見せつけて個室へ。カギの位置はタチだったけどこっちが責めていかせた。その後誰ともできなくて場所を移動。別にタイプじゃない40代男性としごきあった。精子が行く前にぽたぽた垂れてた。ビックカメラの紙袋、サコッシュ
ブルーのハイネック。きめの細かいニット。気持ちいい素材。40代、おしゃれなおじさん。ごついスニーカー。色白な肌。細い目。ちょっと蛭子さんに似てる。キスをたくさんした。お酒の匂い。柑橘系のやつ。たぶんレモンハイ。細い幹に大きな実が付いていた。きっと皮の被らない。フェラしてくれたのでフェラしてあげた。舌に押し当てたまましごいてくれた。イキそうというと上半身も裸になってかけてといった。かかったけれど彼のズボンにもべっとり精液は絡みついた。ありがとう、笑ってそう言った。小学校のころ井上先生にお前笑った顔が可愛いなと言われた。音楽の授業はピアノじゃなく得意なギターを引いていた憧れの先生。自慢の笑顔で間抜けにこの世の愚かさを凝縮したようなとろけた笑顔でそういった。
坊主に近い短髪。長いまつ毛。水色のチェックのシャツパーカーはフランネル素材。青いマスク。僕よりもきっと若い。うるっとした大きな目。マスク越しにキス。ボタンを外し黒いヒートテックの上から乳首をさわさわする。しごきあって撫であって触りあって。彼のは毛の生えかけたパイパン。僕より少しだけ小さい。喘ぎ声を漏らす。先端をさすると良くなってきたみたい。イキそう。そう言って勢いよく射出。僕のほうが飛んだ。トイレットペーパーを回す。大丈夫すっよ。やっときますよ。そう笑いながら言ってくれた。お言葉に甘えてすぐに立ち去った。
鼻下にホクロ。布生地のダウン。乳首の触り方のピアニッシモな感じが上手だった。溜まっていたので抑えられなくなりしゃぶった。皮のかぶったところまで線が見えた。僕より少し小さめ。上目遣いで見つめると困ったような苦悶の表情で感じてくれた。最後には固く抱きしめ合って別れた。
改めて顔を見ると思ったよりも老けてるなと思った。多分50代。細かく皺の刻まれた肌。僕にもたれるように額を合わせる。マスク越しにお酒の匂い。キスをして舌を絡み合わせるとさらに濃厚にそれが分かる。ねっとりとフェラされた。うまかった。適度な吸い付きと口のピストン速度、乳首の触り具合。それでもいけなくて彼のも弄った。勃ってもあまり硬くない。皮も全部剥けない神聖包茎だった。神聖な人とやるのは初めてだった気がした。どうだったけ?珍しいのでしゃぶった。陰毛から石鹸の清潔な匂い。ふにゃっとした皮の感触。舌で亀頭と皮の間を撫でようとしたけどあまりうまくいかなかった。乳首を舐めながらしごいてくれた。いく。俺もイッていい?聞かれたけど結局彼はイケけなかった。僕の頭を擁るように抱き合って最後は別れた。
短髪。ベッコウ柄の丸メガネ。生地が薄めなロングコート。黒いマスク。革靴。見せあった後個室に入る。メゾンキツネのトレーナー。乳首を優しく触る。感じるのか顔が険しくなる。トレーナーを脱ぐと汗の匂いが広がる。ノースリーブの肌着。無駄のない身体。柔らかいでも弾力のある胸。ズボンを脱がせると剃った跡のあるパイパン。17cmくらい。舐めようとすると、臭いからダメです。構わず口に含む。ガチガチのものを口に上下させながら乳首を弄る。お互いのものを触り合う。彼は自分でも乳首を摘んだ。その摘み方をみて彼が強めが好きだということに気づいた。今度はぎゅっと力を込める。イキそう。飛び出した液体は壁にまでかかった。
ノースフェイスのリュック。ノースフェイスのダウン。厚手のトレーナー。多分一度やったことがあった気がする。個室の中でまずは抱き合った。その温かさで僕は彼のことが好きになってしまった。下瞼に被る黒子。一重。白い肌。舐めてくれた。なかなかのテクだった。彼の意外と弛んだ肌にも触った。唾液を交換し合うようにキスをした。イキそうと言っても彼は口を離さなかった。射精するたびにびくっと動く僕のモノに口内を密着させて、精液を一滴も溢さずに飲み干した。裏筋にぐっと親指を当てて絞りとるように動かして鈴口から滲むほんの少しの残りさえ味わい尽くした。
メルカリの一番安い300円君の存在価値と同じで
××っていい匂いするよね。
なんでいい匂いするの?××が着てたTシャツの匂い嗅いでたら、イイ気分になってきて、今まで一緒に行った場所とか言ってくれた言葉とかそういうの思い出してすごく安心して、抱きしめながら眠ったんだ。
ずっと一緒にいて、でもこれから別れるかもしれないその人はそう言った。
🛏
一重、スポーツやってそう。爽やか少し色黒痩せ型。キスしてくれた。フェラがうまかった。
薄い唇、男らしい。モテそう。僕とやってくれなさそう。そんな人が視線を交わしてくれたときたまらなく嬉しい。太くて硬い。喉の奥まで咥え込むと軽く腰を降った。
玉を撫でた。脇を舐めた。フェロモンをダイレクトに脳が受信し、僕の眼の中にはきっとハートマークが浮かんでいる。めっちゃカッコいいですね。俺もタイプだよ。そう言い合って舌を絡め合う。彼の硬さを確かめていると思いの外早く行ってしまった。イキそう、と言ったっきにはもう止められなかった。俺もイッていい?そう聞いて自分のモノをシゴいて射精した。
シャワーを先に浴びた彼はスーツに着替えていて、黒いシンプルなスーツは色気があって、マスクを外すとまたねと言って僕にキスしてくれたのだった。こうしたことは以前も繰り返した気がする。何度かのまたね。違う人もそう言って二度と合わなかった。またね。遠い昔の約束事を思い出すような気持ち。もう顔も思い出せない。
🎃
三つ巴のスーツ。少し光沢のあるグレー。ジェルでオールバックにした刈り上げから色気が漂う。40代の肌の質感。若い子とは違う。きっと水を弾かない肌。ジャケットを脱ぐとベストの背中はペイズリー柄だった。袖のボタンは飾りがついている。ベルトを外すとパンツはアルマーニ。肌着はベージュで捲り上げて乳首を露わにする。舐めて吸って噛んで。緩急をつけ繰り返す。腰を屈めた姿勢になりながら、手ではパンツの上から固くなったものを弄ぶ。すげえ。えろい。やべえ。そんなふうに小声喘ぐ。パンツを脱がして喉奥まで。陰毛は刈り込まれ、たまはつるつるだった。フェラしあって最後はキスしてお互いにしごきあって、イク前の最大級にぱんぱんに張った亀頭の膨張が綺麗だなと思った。若い男と40代の男だと亀頭のハリが違うけどそれはそれで綺麗。
🍥
好きな人を好きでいるために、その人から自由でいたいのさ。
🍥
おじさん。多分50代。筋肉の上の脂肪。カクカクした身体。シルバーのネックレス。
やべえ。気持ちいい。チンポ気持ちいい。
乳首は強めと優しいのどっちが好き?
ぎゅっと突起を摘むとまたやべえと溢す。
👓
メガネ。明るいネイビーのスーツ。紙袋。
童顔だね。めっちゃイケメンじゃん。モテるでしょ。引くて数多でしょ。
よく来るの?俺?よく来るよ。仕事帰りにきてる。
フェラしていい?ガチガチじゃん。でけぇ。
いつもこういうことしてんの?
顔映さないから動画撮っていい?
終電大丈夫?イクとこみせてよ。
ああすっげ。えっろ。いつもこんなに出るの?
またフェラさせてよ。ありがとう。
⤴︎
うわ反り。メッシュ生地で透ける青いパンツ。
亀頭に大きなシミ。白いリブのトレーナー。テロっとした生地のジョガーパンツ。黒いマスクは最後まで外さなかった。やってるときにドアを何回かノックされた。きっと髪の薄いスーツのおじさんだ。ドアの上や下からカメラが覗いていないか注意した。乳首は強めが好き。吸い付いて甘噛み。自分でもいじってた。喉奥に押し当てるとたまらない、という顔をした。イクと僕が撒き散らしたものまでティッシュで拭いてくれたのでイイ人だなあと思った。
🐖
キスもしなかった。フェラもしなかった。目鼻立ちがはっきりしている。手をのばずと目が泳いで迷っていた表情だったが、乳首を摘むと目をぎゅっと瞑って、僕のチンポを握った。個室に行ってしごきあった。彼のはうわ反りで太め。いきそう。いきそう。でも彼はいかなくて、僕だけがしごいていった。いかせてあげようとしたが、大丈夫です、とのことだった。不完全燃焼な感じ。イッたのにすっきりしない。
👓
よく来るの?俺?よく来るよ。仕事帰りにきてる。
フェラしていい?ガチガチじゃん。でけぇ。
いつもこういうことしてんの?
顔映さないから動画撮っていい?
終電大丈夫?イクとこみせてよ。
ああすっげ。えっろ。
一ヶ月ほどしてまた会ったその人はメガネを外していた。メガネを外したほうがどこか老けて見えた。僕は服装もあまり変わらなかったと思う。それなのに僕のことなんてまるで覚えていなくて、前と同じ会話を繰り返した。変わったことといえば、ぴゅっと飛び出した彼の精液の量だけだった。
ごちそうしますね。
新幹線でその地方都市に着くと涼しい風が身を包んだ。待ち合わせ場所に来た彼は少し早めの長袖姿で、顔や雰囲気は写真と違わないことにほっとした。魚が美味しいのだという居酒屋で水のように美味しい日本酒をごくごく飲んだ。一貫1000円以上する雲丹のお寿司を食べた。癖がなく口溶けのよいそれはあっという間になくなってしまい、お酒飲んでない口で味わってみたかったねと二人して笑った。年下なのにお会計はいつの間にか彼が済ませてくれていた。手を繋ぎながらフラフラと歩き、タクシーに乗った。降りると街灯のほとんどない暗い夜道。玄関を入るとそのままくんずほぐれと押し合いながら絡まりあい酔っ払ってぼやけたあたまでお互いの肌を触り合い唾液で濡らし合いぐちゃぐちゃに。翌朝はモーニングフェラで彼をいかせて車に乗ってオシャレなカフェでランチしてそのまま駅に下ろしてもらった。帰りの新幹線でLINEを送ったけど相手からの返事はなく寂しくなったので×××に直行したが誰にも相手にされなかったので扉の隙間から誰かと誰かの行為を覗きみた。僕はあの人のことが少し好きになった。彼は僕をどこかに連れて行ってくれるだろうか。まつ毛の長さを誉められた。顔が小さくて可愛いねとキスされた。最近よく言われる。モテ期なのかもしれない。蝋燭が燃え尽きる前に大きく炎を揺らすみたいな感じ。女の子にも言われた。横顔を見つめられた。ある人と会う約束をした。コロナになったからと断られた。本当だろうか。カラオケでエロいことした人。また会おうと言ったが仕事がいそがしかったので断った。10月にまた会いましょう。それがなんだというのだろうか。自分の興味ある人が自分とやってくれる、それに何の意味があるだろうか。僕は自分が好きではないから、ヒトからの好意を素直に受け取れないなかもしれない。好き。あなたのことが好き。でもそれだけ。一緒にいれるかは分からない。好き。僕も愛をあげる。あなたは何もくれなくていい。今度は僕がご馳走しますね。
神聖法系
「遅れてしまってすみません。入場いまから大丈夫ですか?」
僕は眉間に皺を寄せながらそう言った。
「大丈夫ですよ。次から気をつけてくださいね。」
困ったような笑顔でスタッフはそう言ってゲートを開けてくれた。
「大人だね。俺はそんな風に言えないなぁ。何も言わずに素通りしちゃう。見習わなくちゃ。」
入場した美術館の通路はひんやりしていた。彼は笑いながらそんな風に言った。
「全然大人になれないんだよね。イラっとしたらすぐに怒っちゃうし、嬉しいとすぐにはしゃいじゃう」
そう言う彼が羨ましく、素直さが滲む笑顔が可愛いと思った。笑いたいときに笑って、怒りたいときに怒って、そんな風に心を剥きだしにしていたら怖くないだろうか。人に傷つけられるのが怖い。ずっと昔に自分の心を守るためにその扉を閉ざした。やがて扉の鍵をなくし、誰にも心を開けぬまま自分が何を感じているのか分からなくなった。
有名な作家が描いたドローイング、油彩、エッチング。何百万円もする価値ある絵画の数々。彫刻家が意志を込めた立像。許しを乞うように跪いた女。
「どの絵が一番好きだった?」
その質問に僕は言い淀んだ。美術館で見た古典芸術はどれも素晴らしいとは思えなかった。
全てが打算。この人にはこう言ったら喜ぶだろうな。困った顔をすれば許してくれるかな。優しくすれば好かれるだろうな。さっきだって申し訳なさそうにしてれば相手の印象が良くなるからそうしただけ。別に何も悪いだなんて思ってない。そんなことばかり。自分の感情さえ自分のものではない。
「…ゴッホかな。厚塗りされた油彩の立体感とゴッホ独特の黄色が好きでした。」彼が鑑賞する姿を思い出しながらまるでクイズに回答するようにゆっくりそう答えた。
「良かった!俺もそれが一番好きだった!」
嬉しそうに話す彼を見て僕は微笑んだ。
美術館を出るとホテルに向かった。
首筋に口づけし、脇腹を指先でなぞり、耳に吐息を吹きかけ、足を持ち上げその奥にある襞の集中する一点を舐めた。彼は恥ずかしがりながら、こんなにせめられたのは初めてだと言った。
彼は長年付き合った恋人と数日前に別れたのだという。繰り返す恋人の不貞に彼は耐えられなくなり、一緒に酒を飲んだ帰り道、取っ組み合いになったそうだ。
高価なベットやともに買った家電はどうしようと笑いながらも弱弱しい声でそう言った。
セフレを作る人には2パターンいて、性欲だけを満たそうとする人と寂しさを埋めようとする人がいる。
夏の終わりの涼しい空気が胸に空いた穴に隙間風になって吹きすさんだ。誰かと肉体関係を結ぶ度、その人に愛する人がいることを知って、僕は同じように愛されないということを実感して寂しくなる。Aの寂しさをBで埋めて、Bの寂しさをCで埋めて、Cの寂しさでDので埋めて…ということを続けているので終わりがない。いや僕が感じているのは誰がどうこうとか、幸せだとか愛し合って満たされているだとかそういうことじゃなくて、もっと人間は生来孤独であるとかそう言ったたぐいの寂しさなのかもしれない。人のぬくもりなんかじゃどうやっても癒せないものなのかもしれない。
誰かに好かれたい。どうでもいい仕事をして、どうでもいい食べ物を食べて、勉強して知識を得ても何の道も開けない。そんな自分に愛される価値はない。立派な人に好かれても自分の価値が上がるわけじゃない。誰かを求めてしまうのは、本当は恋愛がしたいわけじゃなくて、人生で道に迷ってとき新しい自分の可能性を求めて外の世界に出ていこうとしているだけ。とある本で読んだ。本来は僕の寂しさを埋めるものは友達なのかもしれないし、仕事なのか趣味なのか、僕は知らない。自分がどうすれば幸福なのか、満たされるのかも知らない。
でも僕はもうこうしてつまらない自分でいることがずっとずっと嫌なのだった。ノンケの男はセックスする相手と一緒にいる相手を分けている人が多いのだという。同性愛者同士はどうなのだろう。僕はきっと選ばれない気がした。本当にしなければいけないのことは、分かっていた。自分で自分を好きになること、僕自身が僕自身を選ぶことだった。でも今さらどうすればいい?
僕の膝枕に彼は頭を埋めた。一流大学出身、寝ぐせが可愛いだとか、負けず嫌いだとか、昔はボロいアパートに住んでいたとか、一緒に海外旅行に出かけただとか、彼から聞いた恋人のエピソードの数々を頭に浮かべながら、短くて固い髪を撫でた。
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一度会った人。盛り上がらなかった人。
若い子含めて4人で泊まる。一緒にお風呂に入る。エロいことしたかったけどしなかった。最後その人とイチャイチャ。服を着たままお風呂場でやった。コートをシャワーでビショビショにされて、クリーニングに出してきて、帰ってきたらまた続きをやろうと話す。自転車でクリーニング屋まで向かうがなかなか着かない。見つからない。海が近くにあった。川がゆく手を阻んだ。その川は渡れそうだったけど、また濡れるのが嫌で辞めた。犬の散歩をしている女の人がずぶ濡れになりながら出て来た。
やっとクリーニング屋を見つけると、そこは八百屋と一体になっており、なんとか外国人スタッフに今日仕上りしてもらう。帰り道が分からず、住所を聞くラインをした。
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見つめ合いながらやった。はっきりとした顔立ち。背が高くがっちりしてた。180cmくらい。たちが悪い。あまりデカくない。上目遣いでフェラすると困ったように苦悶の表情を浮かべた。
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ビルの上にある美大予備校。床に段ボールを敷いていつも誰かが見ているのも気にせず、想像だけでオナニしてるというおじさん。同じようにしたら無料で入学させてくれるらしい。僕は見事にやり遂げて、出した精子には血が混ざっていた。
🌃
痩せ型で薄らと腹筋の浮かぶ綺麗な体。ムラムラしてたんですか?と彼は耳元で囁いた。ズボンを脱ぐとユニクロのシームレスボクサー。硬い突起の先がねっとりと濡れている。パンツの上からその液体を舐める。フェラ苦手なんだと言いながら僕の頭を制した。
パンツを脱がすと皮が被って先端だけが少しだけ空いている。そこに溢れてる我慢汁の泉。亀頭が敏感なようで皮を剥かずにしごいた。向かい合ってお互いのオナニーを眺めて合うようにしごいた。神聖な真性な方なのかと思ったけど、イクときだけは中身のものを剥き出しにして、それは旬の葡萄のように実が詰まって張り詰めた赤くてツヤツヤ果実だった。
👋
どうせ僕のものにならないから、気持ち良かった思い出だけでも欲しい。どうせ僕のこと好きにならないなら、もっと下品なキスをしよう。それだけで…。
👋
その人には10年付き合っている恋人がいるが、最近その人の浮気が発覚し、オープンリレーションシップに移行することになったのだという。
セックスが終わったあと、焼肉屋で話した。
男って結局付き合う人とセックスする人を区別してるんですよ。だから、芸人の渡部が佐々木希を捨てて多目的トイレで性処理したオンナと結婚することがないように、あなたの恋人もあなたを捨てることなんてないんですよ。(そしてあなたが僕を選ぶことも決してないのである)
何者かになれない僕。なんでこう空っぽなのだろう。あなたとは釣り合わない。ごめんね。
👋
鈴木亮平とずん飯尾を足した感じ。
背の高い、ずっしりとした体。
こんな乳首気持ちいいの久しぶりだぜ。
ちんぽおちんちんどっちが好き?
ちんぽ。おちんちん。
ちんぽ。おちんちん。
ちんぽ。おちんちん。
ちんぽ。おちんちん。
ホモ同士チンポしごいてんのたまんないぜ。
唾ちょうだい。男の体液大好き。唾ぺって吐き出して俺の顔にかけて。あ〜唾うめえ。もっと下品なキスしよう。
サンキューな。
👋
沢村一樹に似ている。顔の中心に星座のように黒子がある。色白、痩せている。すべすべな肌。あまり喘がなかったけど乳首触られるのが好きなよう。僕がフェラしながら、空いた手を自分の乳首を誘導させた。行くときは熱い液体が何度も勢いよく発射された。
👋
背の高い人。一重。短い髪を下ろしている。大きめの乳首。小さめのおちんちん。ふんどし状のガーゼの上から触る。ローションを塗ってしごくとヤバい、いきそうという。寝かせて兜合わせ。さっき攻められた耳を責め返す。
兜合わせのまま、キスをして口の中を弄る。
彼がいくとそれをローション代わりにして僕もイッた。最後は抱き合った。キスをした。背伸びしてるね、と笑われた。
👋
下ネタ
飛田新地の女の子はまんこめっちゃきつかった!すぐイけた!
え?30分で一万五千円でしょ?マジかよ?そんな違う?
バカ。全然違うわ。遅漏の俺でもいけたわ。
そういえばさ、キャバクラのアフターってヤレるの?
場所による。ゆるいとこはいけるよ。
仲里依紗みたいなギャルとやったけどさ、肩に上り龍いたよ。
あのさ、今ならさっきの店員のおばさんでもいけるぜ。
五反田のピンサロであまりにもタイプだったから相手の女の子のアナル舐めたって聞いてさ、お前バカ!ピンサロでどうすればそんなことになるんだよ。ピンサロって普通相手がしてくれるだけだろ。
あのさ、まだしてるの?勃たないでやるオナニー。
ああ、床オナね。
全然いけなくなっちゃったんだよなあ。
このような下世話な会話を結婚式の二次会で旧友と交わした。彼らは酔っ払ってぐでんとした表情で思ったことを何でも楽しそうに話した。カミングアウトしている僕だってあけすけに色々なことを話しても良かったのだけど、堂々と答えればいいのに気まずそうに話す僕の性的な部分に皆は触れなかった。
友達でいてくれてありがとう!それはみんなにも同じ。昨日は散々好き放題色んなこと喋ったけど、こんなに自分のうちを曝け出せるのはここだけかも。みんなも気をつけて帰ってね。
翌日友人のひとりから共通LINEにメッセージが届いた。なんでだろう。あんなに笑ったのに寂しかった。自分だけが違うのか。いつだって仲間外れ。そんなの慣れてるはずなのに。知ってることなのに目の前に改めて差し出されると顔を俯けることしか出来なかった。
🛌
「死んで欲しいなら死んで欲しいって言ってよ!」彼はそう怒鳴った。
僕は布団を頭から掛けて聞いていないふり。
何も返事をしなかった。
友人の結婚式を思い出した。二人の写真付きのパンフレットには甘い言葉の数々。みんなに祝福されていた。お互いがお互いを大切にし合ってこれから生きていくのだと言う。お互いがお互いの幸福のために努力し合うと誓う。彼は僕のことを幸せにはしてくれないのだろう。でも、出会った時のことを思い出す。とめどなく続いた会話。この人にしか打ち明けなかった秘密。彼は僕が薦める本を読んでくれた。同じ孤独を持つ人に出会えたと思えて心底嬉しかった。
🛌
死んで欲しい。
なんで僕がそう思うのが分かったの?
死んでくれれば、僕はもうこれ以上××君のことを嫌いにならなくて済むのに。
さよなら。