下ネタ
飛田新地の女の子はまんこめっちゃきつかった!すぐイけた!
え?30分で一万五千円でしょ?マジかよ?そんな違う?
バカ。全然違うわ。遅漏の俺でもいけたわ。
そういえばさ、キャバクラのアフターってヤレるの?
場所による。ゆるいとこはいけるよ。
仲里依紗みたいなギャルとやったけどさ、肩に上り龍いたよ。
あのさ、今ならさっきの店員のおばさんでもいけるぜ。
五反田のピンサロであまりにもタイプだったから相手の女の子のアナル舐めたって聞いてさ、お前バカ!ピンサロでどうすればそんなことになるんだよ。ピンサロって普通相手がしてくれるだけだろ。
あのさ、まだしてるの?勃たないでやるオナニー。
ああ、床オナね。
全然いけなくなっちゃったんだよなあ。
このような下世話な会話を結婚式の二次会で旧友と交わした。彼らは酔っ払ってぐでんとした表情で思ったことを何でも楽しそうに話した。カミングアウトしている僕だってあけすけに色々なことを話しても良かったのだけど、堂々と答えればいいのに気まずそうに話す僕の性的な部分に皆は触れなかった。
友達でいてくれてありがとう!それはみんなにも同じ。昨日は散々好き放題色んなこと喋ったけど、こんなに自分のうちを曝け出せるのはここだけかも。みんなも気をつけて帰ってね。
翌日友人のひとりから共通LINEにメッセージが届いた。なんでだろう。あんなに笑ったのに寂しかった。自分だけが違うのか。いつだって仲間外れ。そんなの慣れてるはずなのに。知ってることなのに目の前に改めて差し出されると顔を俯けることしか出来なかった。
🛌
「死んで欲しいなら死んで欲しいって言ってよ!」彼はそう怒鳴った。
僕は布団を頭から掛けて聞いていないふり。
何も返事をしなかった。
友人の結婚式を思い出した。二人の写真付きのパンフレットには甘い言葉の数々。みんなに祝福されていた。お互いがお互いを大切にし合ってこれから生きていくのだと言う。お互いがお互いの幸福のために努力し合うと誓う。彼は僕のことを幸せにはしてくれないのだろう。でも、出会った時のことを思い出す。とめどなく続いた会話。この人にしか打ち明けなかった秘密。彼は僕が薦める本を読んでくれた。同じ孤独を持つ人に出会えたと思えて心底嬉しかった。
🛌
死んで欲しい。
なんで僕がそう思うのが分かったの?
死んでくれれば、僕はもうこれ以上××君のことを嫌いにならなくて済むのに。
さよなら。