エモ捨て場

言葉にされない気持ちの墓場

Blood,Semen,and Death

彼は勃ちが悪かった。最初はしごきあうだけ。シコシコシコシコ。見つめ合ううちにマスクを外してキスをして唾液を交換しあった。それからお互いのものをしゃぶりあった。

きっと勘違いではなく、僕たちは10年ほど前に一度会っている気がする。彼は銀行マンで仕事に打ち込んでいた。営業の仕事に最初は苦戦していたが、やっと慣れてきたのだという。外回り中に交通事故を起こし社用車をおじゃんにしてしまったと苦笑していた。

「助かって良かったですね。」


助かって良かったですね。またこうやってお互いのチンポしゃぶり合えて良かったですね。見つめ合ってクチュクチュ音を出しながら扱きあえて良かったですね。良かったですね!☺️

 

イく。彼が小声でそう言うと、放出された液体には濁った白色のなかにドス黒い赤色が混じっていた。生と死を一挙に見せつけられたようなその光景にすっかり気持ちが落ち着いてしまった。冷静な気持ちで眺めたその赤色と白色はティシュで拭われてトイレに流れた。Blood,Semen,and Death.生も死も等価。出すとこで出せば命になる1億から3億のそれを家に帰って僕も殺した。