エモ捨て場

言葉にされない気持ちの墓場

クイズ

問題:人生はクイズで、見るもの全てがヒントだとしたら?

答え:XXXXX

 

 

自分の声やしゃべり方が嫌いだ。
おかま独特の鼻にかかったような高い声や、なよなよした口調は聞いただけで吐きそうになる。声変わりしてから、自分の声はますます醜くなった。だからと言って話し方を変えることなんてできなかった。小学生の頃、マネされるのが嫌でできるだけ喋らないようにした。
声を出して笑わないようにもした。意思表示は首を縦に振るか、横に振るかをするだけだった。話さなくても良いようにできるだけ誰とも関わらないようにした。

 

クラスでは先生がいじめられて学校に来なくなった。過激な下ネタを言うのが流行っていた先生も気持ち悪かったのだと思う。一度だけ、登校してきた先生はずいぶん白髪が増えていた。

 

同性愛者であるということは、隠さなければいけない秘密を持つことだ。秘密を守るには嘘を吐き通すか、何も話さないかのどちらかしかない。嘘をつくのが下手な僕は言葉に鍵をかけることしかできなかった。曖昧な返事ばかりを繰り返すうちに、両親は僕について何も知ることがなくなった。


「秘密」というのはその重荷のせいで、どこか人を歪めてしまうものだ。
原田宗典の小説を思い出した。「秘密屋」という質屋で母の隠し事が売られているのを見つけた主人公は、「インコを殺した」という秘密を売って母の秘密を買う。嘘を隠し通すには、いつかまた他の偽りを重ねなければならない。
それと同じで、何かを秘密にするということは、そのために他のことも口を閉ざさなければならない。

 

嘘も100回言えば真実になる?いえ、偽物は永遠に偽物で、嘘はいつまで経っても嘘のまま。

何も言わなくても、信頼していれば分かってくれる?そんな訳はない。そもそも僕は誰も信じていない(信じることなんてできないのだから)

 

オナニーを覚えるのが早かった。
たしか小学3年生か4年生くらいのころ、トイレで触っていると白い膿のようなものが漏れ出てしまった、みたいな感じだった。背徳感の中、誰からも教えられたわけでもなく、毎日自瀆の日々だった。妹が隣に寝ていても、母がスーパーに買い物に行く車の中で、ティッシュがないときはそれを手に出して舐めとった。
想像のなかでクラスメート一人一人と残らず毎日犯しあった。毛布についてしまった精液は少し黄ばみ固まって汚かった。

 

居間にあったパソコンで卑猥な画像を検索した。検索履歴を消すことを知らない時間がずいぶんあったので、父は僕の性癖を知っているかもしれない。そういえば、父は一度も結婚についての話題を持ち出したことはなかった。

 

どうしてもチンコをみてたい男の子がいて妹と一緒に、頼み込んだことがある。裕福で優等生な彼はお母さんには内緒だよといって、それを見せてくれた。妹はじゃあお礼に見せてあげるね、とパンツを脱いだ。男兄弟しかいない彼は驚いた顔をしていた。
「ちょっと!何してるの」

誰かが怒鳴る声が聞こえた。