お墓

行き場のない言葉や気持ちの墓場です。

anone

毎週anoneを楽しみにしながら見ているのだけど、
今回は一層そのサスペンス的な緊張感に心臓が鳴ってつい書きたくなった。

 

 

しばらく前に放送されていた坂本裕二脚本の
『カルテット』と『anone』のテーマは一貫している。

 

それは「家族や恋人や友達など、従来の枠から外れた人間関係」だ。
このテーマ中心に、軽快でユーモラスで絶妙にひやひやする展開で描いていて、もう本当に面白い。

 

でも、なんだか気になってしまう部分があって、それについて書きたいと思う。

『カルテット』

 

このドラマには上記に書いたテーマの他に様々な投げかけを視聴者に問いかける。
例えば「男女間の友情は成り立つのか?」とか「才能がなくても人は好きなことを続けていくべきなのか?」とか
「仕事と趣味は割り切るべきなのか」とかとか。

 

多くの人が思い悩んでいることをドラマで描いているんだけど、
う~ん。カルテットではその答えが一切提示されなかったと思うんだよね。

 

 

僕の読みが甘いのかもしれないけど、このドラマのラストはそういった問いの結論を全て宙吊りにするような終わり方だった。
視聴者に考えることを丸投げにしただけで確としたものを何も残してはくれなかった気がするんだよね。

 

いや、まぁ考える機会をもらえただけでそれは十二分に素晴らしいことなんだけど…。

でも、そうやって答えを曖昧にされると、
あんなに素敵な4人の関係は結局は実現しないことなんだって言われているみたいに感じるんだ。

 

家族でも恋人でも友達でもない温かい関係、そんなものは本当はなくて結局は夢物語なんだよって言われてるみたいなんだ。

 

 

でも僕はそういう関係があって欲しい。家族も友達も恋人もうまく築けなかった人間にも居場所があるってことを、ちゃんと肯定してほしい。
「あるかも」とかそんな曖昧にしないで、ちゃんと言い切るように描いてほしい。

 

 

 

 


「anone」の次回予告で亜乃音さんが逮捕されそうになっているのを見て、ちょっと気が気でなかった。

 

だって亜乃音さんが逮捕されるっていうことは優しいひとが痛い目を見る、頑張る人は救われないって
そういうことになってしまう気がするから…。

 

みんながバラバラになるってことは、やっぱりそんな人間関係は成立しないんだってことになってしまうんじゃないか。

 

今回はどうか、居場所のない人たちの居場所を肯定してほしい。
夢物語だとしても、甘いと言われても、そうあってほしい。